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[No13] 硬さを表現する時HRCやHS等のアルファベットが使われていますが、どう違うのですか?

硬さはねじ部品の引張り強さや耐力等の機械的性質を知る上でもっとも簡単な
もので、よく利用されています。工学上の硬さの定義は「物体の硬さとは、それが他の
物体によって変形を与えられようとするときに示す抵抗の大小を表す尺度である」と
されています。ちょっと難しいですが、簡単に言えばねじ部品にダイヤモンドや超合金等
尖った硬いものを荷重をかけ押し込みその時にねじ部品に付くくぼみの深さ
や面積を測定する
事で硬さを表現しています。よく使われるものを簡単に記載します。

用語 記号 使用するもの
ブリネル硬さ HB 一般に直径10ミリの鋼球
ロックウェルC硬さ HRC 先端半径0.2ミリで先端角120度のダイヤモンド゙円錐
ビッカース硬さ HV 対面角が136度のダイヤモンド゙四角すい
ショア硬さ HS 先端にダイヤモンド半球をつけたハンマー

注意
それぞれ測定方法が違うわけですから、表面粗さだけでも変わる事があるので
同一のねじ部品は同じ硬さで測定しなければ、ユーザーとメーカーでのトラブルの原因に
なります。
よってお互いを換算することは正しい事ではありませんが、実用上は差し
支えないので、大体の目安をつけるのには便利です。下記に記載しておきます。

HS=HB/10+12  
HS=HRC+15  
HB=HV          (あくまでも目安です)

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