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[No5] 市販の六角穴付ボルトを200℃位の所で使用したいのですが大丈夫でしょうか?

JIS規格の強度は常温(10℃〜35℃)で規定されています。
使用温度が高くなると、引張り強度が低くなり破断の危険性があります。


又使用温度が低くなると靭性(ねばさ)が低下します。一般のねじは耐熱性、耐寒性、耐食性について保証されていませんので、相手部材との関連も含めて注意が必要です。
下記の表は常温を超え300℃に至るまでの5段階におけるだいたいの数値で、温度の上昇にともなって機械的性質が低下する目安を示したものです。参考にして下さい。

強度区分 温度℃
+20 +100 +200 +250 +300
下降伏点又は耐力N/mm2(kgf/mm2)
8.8 640(65.3) 590(60.2) 540(55.1) 510(52.0) 480(48.9)
10.9 940(95.9) 875(89.2) 790(80.6) 745(76.0) 705(71.9)
12.9 1100(112) 1020(104) 925(94.3) 875(89.2) 825(84.1)

耐熱、高温用としては材質がSNB7やSNB16のボルトがあり約400℃位までは
 機械的性質に変化はありません。
 規格値は 引張強さ 860N/mm2 耐力 725N/mm2です。
 SNBについては、又改めてさせていただきます。

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