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[No14] ねじ部品の硬さと他の機械的性質との関係について教えて下さい。

[No13]で、「硬さはねじ部品の引張り強さや耐力等の機械的性質を知る上でもっとも簡
単なもので、よく利用されています。」と記載しましたが、下記に関係を簡単に示します。

 

q14_1.gif



ねじ部品は一般的に締結部品として引張り強度が強く硬い方が良いわけですが
硬すぎてもだめです。約HV500までです。ここまでならば引張り強さと硬さは比例関係
にありますがこれ以上はかえって脆くなります。
ねじ部品は脆くてはつかいものにはなりません。使用目的により表面だけをもっと
硬くする事(高周波焼入れや浸炭焼入れ等)はありますが、延性(伸び)も重要です。
延びが必要と言っても、飴の様に軟らかく僅かな力で伸びても困るわけです。
求めるのは粘り強さですその為に焼入れと焼戻しを行なうわけです。
特に焼戻しの温度が重要です。焼戻しの温度差により8.8や10.9、12.9の強度
区分の規格値に入る様にします。当然鋼種により温度は変わります。
人も同じですね。筋肉質で硬いだけではなく柔軟性も必要ですよね。

 

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